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Channel: 日テレNEWS24キャスター日記
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モロッコの旅

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去年お休みをいただいた時に訪れた、モロッコ。 少し前のことになりますが、こちらで書く機会がなかったので、 新年度を迎える前にお伝えさせていただきます(^^) アフリカ大陸北西部に位置するモロッコは、 アラブの国ならでのは迷宮都市やイスラム建築、 そして、地中海に面する国ならではの美味しい料理や多彩な文化の交わりがあり、 とても魅力的な国でした。 モロッコに行きたいと思ったきっかけの一つが、「青い街」と呼ばれるシャウエン。 もともとこの地に住んでいたユダヤ人が、ユダヤ教で神聖とされる青色に染めたのでは、 いえいえ、虫除けのためでは、など、諸説あるそうです。 201802271.jpg 201802272.jpg ユダヤ人よりも前からこの地に所縁のあるベルベル人の文字やアートも街の一角に 見つけました。 201802273.jpg ツアーに組まれていたガイドさんも、ベルベル人の方でした。 なんと、アラビア語とベルベル語に加え、 フランス語、スペイン語、英語を話せるというスーパーガイドさん! 元々、ベルベル語はさまざまな言語に通ずるものがあり、またその民族的、 地域的背景からベルベル人は語学の習得が得意なのだと言っていましたが、 さらに日本語も学びたいのだという志の高さに頭が下がる思いになりました。 モロッコは、料理も美味しい! 特に思い出深いのが、朝ごはんです。 1956年に独立を果たすまでの約40年間、モロッコはフランスの保護領でした。 そのためかパンの種類が豊富で、どのリヤドでいただく朝食も美味しかったです。 (リヤドは古い邸宅を改装した宿泊施設で、それぞれの内装やおもてなしに バリエーションがあり、宿泊代もお手頃で、各都市でユニークなリヤドに泊まるのも 楽しみのひとつでした。) 201802274.jpg またこのパンを朝にいただきたい...。 そして、天候にも恵まれているので、果物も甘くてジューシー。 こちらは、ツアーの運転手さんが毎日くれたザクロです。 おもてなしが大好きというモロッコ人、食べきれないほどくれました。 201802275.jpg おしまいに、感銘を受けたマラケシュにある「バヒア宮殿」。 201802276.jpg 201802277.jpg 美しいイスラム建築で観光名所となっていますが、 その一角にある執務室だったという場所がとても印象的でした。 201802278.jpg 大きな執務室の前にある待合室が、 アラブ人用・ユダヤ人用・ベルベル人用と3つに区切られていて、 またその中も、それぞれの信仰に添った装飾が施されているのです。 これまでお話したように、さまざまな文化が交わる場所となっていたモロッコ。 現地ガイドの方によると、各民族や宗教で抱える問題も異なるため、 各自の待合室が作られたということです。 アイデンティティの違いを尊重した上で対応しようという、寛容さを感じました。 理想的で完璧な制度には難しさがあるとしても、 それを追い求める姿の跡を旅行先で垣間見れたことを嬉しく思いました。 また必ず訪れたいと感じる、思い出深い旅行。 温かいモロッコの人々と一緒に旅をしてくれた友だちに、感謝です。

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