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Channel: 日テレNEWS24キャスター日記
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学びの旅へ【4】~熊本地震の被災地へ~

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熊本地震の発生から、1年以上が経過しました。 しかし、今もなお、復興が進んでいない地域があります。 その声を伝えたい!という気持ちから、被災地を訪れました。 今年の5月下旬には、甚大な被害が出た西原村へ行きました。 いまだ生活再建に関する課題も多く、現在も多くの方が仮設住宅での生活を 余儀なくされている地域です。 そして、7月の九州豪雨の直後には、南阿蘇へ。 地震により、総崩れしてしまったペンション村を取材させて頂きました。 今回は、南阿蘇の現場について綴ります。 201708071.jpg 南阿蘇の山の中にある「メルヘン村」は、6軒のペンション兼住宅が集う ペンション村です。 地震により、村への入り口は崩落。 今後の土砂崩れの危険性も高く、現在は村全体の移転を検討している状況です。 201708072.jpg 横から見ると、このようになっています。 201708073.jpg 入り口が無くなってしまった為、被災直後にボランティアの皆さんが作ってくれたという 横道から村へ入りました。 201708074.jpg 車が泥に埋まってしまう為、ここからは徒歩で。 201708075.jpg ほとんどのペンションは解体され、土台だけが残っている状態でした。 201708076.jpg お話を伺った、「メルヘン村」の代表の方によりますと、 村の移転は、非常に難航しているとの事です。 まず、国の防災集団移転事業の「10戸以上」という条件に、 6軒のメルヘン村は戸数が足りず、他の地区と合わせて申請する道を 模索しているが、なかなか話が進まないという現状。 そして、残りたいという人もいる中で、住民の合意を得るのが難しい という問題があるそうです。 家も職も失い、これから先が決まるのも半年~1年以上、 さらに移転出来たとしても再開に2、3年かかる事が予想され、 途方に暮れている・・・と話されていました。 そんな中、最後にこんな言葉も・・・ 「移転は、同じ南阿蘇内で考えていて、皆ここが好きなんです。 魅力的な村に蘇らせて、一緒に復興に取り組んでくれる若者を 都市部から呼び込み、モデルケースとなれるよう頑張りたい。 世界一の観光地にしたいと思っています!」 絶望的な景色の中で、希望のあるお話が聞けて、ホッとしました。 代表の方のペンション跡地には、よく見てみると・・・ 今年も、家庭菜園のとうもろこしや大葉などの野菜が育っていました。 201708078.jpg 今回の南阿蘇のケースは、杉林の多い山特有の災害だという話もありました。 植林された杉は、根が浅いため、土砂災害が起こりやすいのです。 九州北部豪雨も杉が原因の土砂災害が多かったようです。 まだまだ問題が山積している被災地、引き続き取材していきます! 201708079.jpg

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