先日、三鷹の森ジブリ美術館に行ってきました。
実は、7年ぶりの訪問で、
外観を見るだけで、わくわくしました。
思い返すと、5歳の頃だったでしょうか。
私が初めて見たジブリの作品は"風の谷のナウシカ"でした。
風の谷のナウシカの内容の深さに気づいたのは少し大人になってからでしたが、
幼いながらも、耳に残る音楽と美しいアニメーション、キャラクターなど、
作品のすべてに心を奪われたのを覚えています。
幼い頃はメーヴェに乗るナウシカにひかれ、
いつかメーヴェに乗って、空から故郷を見ようと思ったほど、
ジブリの作品は、私に強い影響を与えました。
美術館には、ジブリに限らずアニメーション映画が登場するまでの歴史や
作品を創作する現場の様子などを見ることができます。
特に私が驚いたのは、作品で使われた膨大な量の絵具(色)です。
展示の中に、これまで使ってきた色の見本があり、
思えば、自然風景や乗り物、街にリアル感があるのは多彩な色を使っている
からだと実感しました。
ただ今はもうパソコンなどで書けるのでセル画なども使ってないそうです。
また、宮崎監督の部屋を再現したブースには、たくさんの本があり、
日本を代表する監督であっても、様々なところが知識を得て、
映画が完成している こと。
なにより、
作品は一人で完成するのではなく、
仲間と一緒に作り上げてきたんだと実感しました。
映画で使われた絵コンテや装飾品の一つ一つを鑑賞しながら、
物語を思い出すとともに、幼い頃、ジブリ作品を集中して見ていた自分の姿や、
見ていた環境、その時抱いた気持ちがよみがえりました。
(まるで、名切万里菜の「おもひでぽろぽろ」ようだなと思う時間になりました。)
さて、私が特に好きな作品は、
風の谷のナウシカや天空の城ラピュタ、もののけ姫、紅の豚です。
どうも、自然の映像や空の風景に懐かしさを感じ、
登場人物を通して周りの背景や思いを感じる面白さがあると思います。
今回の美術館訪問で、
改めて、ジブリ作品の魅力に触れたことに加え
幼い頃の自分とゆっくり向き合う時間になりました。

